逃げ馬って個性派が多くてレースで見ていても凄く面白いですよね。
スローペースでの逃げだったり、時には超ハイペースでの大逃げなど、逃げの中にも沢山の戦法があります。
そして逃げ馬の中にも得意不得意があるので、その馬によっても変わります。
逃げ馬で有名だった馬と言えば、サイレンススズカを筆頭に、セイウンスカイ、イングランディーレ、キタサンブラックなど時代を賑わせた馬も多く存在し、それぞれにドラマがありました。
その馬に引けを取らない逃げ馬は現役でいるんでしょうか?
皆さん気になりますよね。
ということで今回は、逃げ馬げ現役最強はどの馬なのか、そして歴代最強の逃げ馬ランキングについてご紹介していきます!
目次
逃げ馬で現役最強はどの馬?現役最強の逃げ馬候補3選を徹底解説!

昨年(2021年度)JRAの重賞競走を逃げで勝利した馬は、
・ピクシーナイト・イベリス・レシステンシア・タイトルホルダー・ギベオン・ルークズネスト・レイパパレ
・ユニコーンライオン・ビアンフェ・シャムロックヒル・ファストフォース・パンサラッサ・ショウナンバルディ
の合計13頭です。
このうちG1競走を逃げで勝利した馬は、
・タイトルホルダー(菊花賞)・レイパパレ(大阪杯)
の2頭で、2019年まで遡ればレシステンシアも勝利しています。
そしてユニコーンライオンは3勝クラスから鳴尾記念を連勝し宝塚記念(G1)では、クロノジェネシス相手の2着と健闘している事からも、上記13頭中からは、タイトルホルダー・レイパパレ・レシステンシア・ユニコーンライオンが候補として挙がると思います。
ではその他の馬を探してみましょう。
1600m~2000mの重賞番長トーラスジェミニなど先ほどの13頭よりも逃げに特化した馬がいますね。
トーラスジェミニを含めた、計5頭の中から現役最強逃げ馬3選を決めていきましょう!
現役最強逃げ馬3選は?
先ほどタイトルホルダー・レイパパレ・レシステンシア・ユニコーンライオン・トーラスジェミニの6頭まで絞りました。
ここからは1頭ずつ詳しく見ていき比較して最後に現役逃げ馬TOP3をご紹介致します!
・タイトルホルダー(牡4歳)
まだ4歳とこれから更に活躍が期待されるタイトルホルダーですが、これまで逃げたレースは新馬・弥生賞・菊花賞の3戦で全て逃げ切り勝ちを収めています。
タイトルホルダーはペースを極端に落とさず逃げ、コーナーで自分から仕掛け早めに動いていくロングスパート型です。
そして逃げた3戦を全て勝利しており、まさしくこれから競馬界を引っ張っていく逃げ馬に成長していくと思います。
1800m~3000mまでの対応距離の幅広さ、そして恵まれる展開を作るのではなく自力で勝負していく事は、相当な実力が無ければ出来ません。
この事から仮に点数を付けると10点満点中8点としたいと思います。
・レイパパレ(牝5歳)
デビューから6連勝無敗で大阪杯(G1)を制したレイパパレ。
その後は悔しい結果が続いているが、これは適正距離ではないからでしょう。
最長で2000mがギリギリだと思うので、適正距離の幅はかなり狭い馬です。
そして逃げたレースは、大原S・大阪杯の2つで、どちらも勝利しています。
大阪杯では、牡馬クラシック3冠のコントレイルや短距離女王グランアレグリアなどを抑えての勝利だけに高い評価を付けたい所です。
しかしながら逃げたレースは2つという事(そもそもの出走回数も少ない)を考えると、これぞ逃げ馬というのも難しい感じがします。
ですが実績としてはかなり高いですので10点満点中7点としたいと思います。
・レシステンシア(牝5歳)
2歳時からかなりの能力の高さを見せており2歳女王決定戦の阪神ジュベナイルフィリーズを逃げ切りで無敗制覇。
その後も積極的なレースをしていきますが中々勝ち切れない期間が続きます。
逃げたレースは合計5レースです。
直近では逃げではなく、少し控えた先行策も多い為、上記の2頭よりは少し評価を下げて10点満点中6点としたいと思います。
・ユニコーンライオン(牡6歳)
6歳に入り充実期を迎えたユニコーンライオンは鳴尾記念を逃げて初重賞制覇。
続く宝塚記念でも逃げを披露し、当時の現役最強牝馬クロノジェネシス相手の2着と奮闘。
レイパパレ、カレンブーケドール、キセキなどの一流馬を抑えて大健闘しました。
しかしながら逃げたレースは2回とまだ逃げ経験も少なく、結果としては出ていますが、これからの活躍次第という所もあり、10点満点中5点としたいと思います。
・トーラスジェミニ(牡6歳)
デビューから現在まで32戦を走っている頑張り屋なトーラスジェミニ。
32戦中15戦で逃げるなど、現役のOPクラスでは1番とも言える、典型的な逃げ馬です。
そして休みも短くコンスタントにレースに出走する上、昨年安田記念では格上相手に5着入線と大健闘。
2番手からのレースも多くはありますが、この馬を逃げ馬と言わないなんて事は出来ません。
1600m~2000mまでと距離適性の幅は狭いですが個性派逃げ馬としてこれからも頑張って欲しいです。
経験、実績から10点満点中5点としたいと思います。
現役最強逃げ馬3選がついに決定。
ということで現役最強逃げ馬3選が遂に出そろいました。
現役最強逃げ馬は、
・タイトルホルダー
・レイパパレ
・レシステンシア
の3頭です。
やはり3頭に共通するのは逃げてG1を勝利している事、これに尽きます。
各路線、各世代のトップを決めるG1競走において逃げ切りでの勝利というのは並大抵の馬では出来ません!
それだけにこの3頭は他よりも抜けた実力を持っていることが証明できます。
歴代の競走馬で最強の逃げ馬はどの馬?ランキングTOP6〜4位をご紹介

ここまで現役最強逃げ馬を徹底的に比較しご紹介致しました。
では、歴代最強の逃げ馬は?と疑問に思う方も多いと思いますので、ここからは歴代最強逃げ馬TOP6をランキング形式でご紹介していきます!
歴代最強逃げ馬第6位
数々の逃げ馬を抑えランクインしたのは『セイウンスカイ』です。
セイウンスカイは横山典弘騎手を背に、皐月賞(G1)・京都大賞典(G2)・菊花賞(G1)・日経賞(G2)・札幌記念(G2)を制しました。
デビュー2戦目から逃げて結果を出し、菊花賞では横山典弘騎手の巧みな逃げで後続を惑わし、見事快勝!
マジックのような逃げ戦法で競馬界を沸かせました。
歴代最強逃げ馬第5位
歴代第5位にランクインしたのは『メジロパーマー』です。
3.4歳時には中々思うように結果が出ず苦戦続きでしたが、5歳夏より素質が開花。
連勝で札幌記念を制すると、翌年の宝塚記念を9番人気の低評価ながら逃げ切り勝ち。
このあたりで逃げ戦法を定着させると同年12月の有馬記念を15番人気で制しG1 2勝目を挙げました。
現役時はかなり波が激しく、まさに逃げ馬らしい成績です。
逃げてのグランプリ両制覇は決してまぐれとは言えません。
この馬の実力があってこその勝利でした!
歴代最強逃げ馬第4位
第4位に見事ランクインしたのは『ダイワスカーレット』です。
ダイワスカーレットは調子の波が激しいと言われる牝馬ながら、デビューから引退までの全12戦で完全連対という抜群の安定感を誇りました。
桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯と変則3冠を達成し翌年の有馬記念では、当時の最強牡馬らを相手に逃げ切り勝ちという快挙。
天皇賞秋でのライバル、ウオッカとの激しい戦いも有名ですね。
歴代最強牝馬としても名を挙げるかもしれないほどの実力と実績、そして積極策での抜群の安定感はまさに歴代でもトップクラスと言えるでしょう!
歴代の競走馬で最強の逃げ馬はどの馬?ランキングTOP3〜1位をご紹介

ここからは遂にTOP3のご紹介です。
超有名なあの馬が遂に登場?
歴代最強逃げ馬第3位
見事第3位にランクインしたのは『ミホノブルボン』です。
ミホノブルボンは8戦7勝2着1回という素晴らしい成績を持ち、内3勝がG1勝利となっています。
4戦目のスプリングSを逃げて勝利すると、皐月賞、日本ダービー共に逃げ切り勝ちで通算G1 3勝をマークしました。
菊花賞を最後に、骨膜炎を発症しその後、右後脚も骨折、怪我の治療を優先する為、長期休養となる。
その後はレースに復帰する事なく引退となり、種牡馬入りとなりました。
現役時は短かったですが、その短い中でも強烈な逃げで当時の競馬界を震撼させるなど、まさにスターホースであった1頭です!
歴代最強逃げ馬第2位
TOP2に君臨したのは『タップダンスシチー』です。
ジャパンカップ・宝塚記念とG1 2勝を挙げたタップダンスシチーは、逃げ馬としては唯一とも言える、獲得賞金10億円オーバーという凄い記録があります。
もちろん逃げていないレースも多数ありますが、やはり印象強いのは、後続に9馬身という圧倒的な差をつけ逃げ切り勝ちを収めたジャパンカップですね。
9馬身もつくなんて相手が弱いんじゃないの?と思う方もいるでしょうが、当時のジャパンカップの出走メンバーは、通算G1 4勝のシンボリクリスエスを筆頭に、皐月賞・ダービーの2冠馬ネオユニヴァース、菊花賞馬ザッツザプレンティなどの超強力メンバーが揃っていました。
そんな超ハイレベルのレースを逃げて9馬身差の圧勝というのは普通なら考えられません。
しかしタップダンスシチーはこの結果を出しました。
まさに歴代最強逃げ馬ランキングに該当する1頭であることは間違いないでしょう!
歴代最強逃げ馬第1位
見事、歴代競走馬の中から第1位に輝いた最強逃げ馬は『サイレンススズカ』です。
1997年のデビュー当時から積極的に逃げるレースを披露し、G1競走まで駒を進めました。
しかしながらこの年では中々結果が出ず悔しい一年となります。
ですが、年明け初戦のバレンタインS(OP)を逃げ切ると、中山記念(G2)→小倉大賞典(G3)→金鯱賞(G2)→宝塚記念(G1)→毎日王冠(G2)と逃げて6連勝を挙げる活躍ぶり。
サイレンススズカの逃げは、ハイペースで後続を引き離しそのまま直線も粘り込むという、普通の逃げ馬では中々出来るスタイルではありません。
1000mを57秒.58秒台で毎レース逃げるというのは相当な力が無いと出来ませんから、類まれな能力を持つ逃げ馬でした。
6連勝で充実期のサイレンススズカは天皇賞秋に参戦。
この日は1998年11月1日でサイレンススズカの枠順は1枠1番、1番人気で、まさに1尽くしの日でした。
レースでは普段通りの大逃げから会場を沸かせ、順調に3コーナーを迎えます。
しかし4コーナー手前、大ケヤキを通過した辺りから徐々に失速。
馬体に故障を発生し競走中止となります。
沈黙の日曜日というフレーズを聞いたことある方もいると思います。
それがこの日なのです。
誰もがサイレンススズカの無事を願いましたが、診断結果は左前脚手根骨粉砕骨折・予後不良というなんとも残念な結果でした。
競走馬の予後不良というのはほとんどの場合、安楽死という処置取られます。
これは故障してしまった競走馬を痛み苦しみから解放する為です。
競走馬の脚は1本でも大けがを負ってしまうと他の脚に全体重がかかってしまい、最悪腐敗していくのです。
そこまでいってしまうと蹄葉炎という症状になってしまいます。
そうなると競走馬というのは助かる見込みが薄い上、長くとてつもない苦しみを味わう為、安楽死という処置はとても大切な事であるのです。
そんな充実期にターフで散ったサイレンススズカ。
彼がもし無事であったなら更なる記録が出ていたと競馬ファンの誰もが今もなお考え続けています。
ということで、ランキング第1位は最強の逃げ馬は皆の心の中に未だ走り続けている『サイレンススズカ』でした!
まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は逃げ馬で現役最強はどの馬?歴代最強の逃げ馬ランキングという事で、現役最強の逃げ馬、歴代の最強逃げ馬について詳しくご紹介させて頂きました。
逃げという戦法には数えきれないほど沢山のドラマが詰まっています。
嬉しい事も、時には悲しい事も。
それは競馬をやっていて日々繰り返されます。
それでもこういった風に、過去の馬を振り返るだけでも充実した時間が送れますので是非みなさんも過去の馬についてなど調べてみましょう。
サイレンススズカの夢はまだまだ続きますが、この先いつかサイレンススズカを超える逃げ馬が出てきてほしいですね!
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